
症例|悪くなった歯の周りの骨を再生してインプラント

50代 女性
【患者様のご希望】右下の歯ぐきから膿がでた
【治療部位】右下6GBR(自家骨による骨の再生)後インプラント補綴
歯周病が進行して悪くなった歯を放置すると歯の周りの歯周病菌がどんどんと骨を溶かしていきます。「将来的に抜いてインプラントをするから歯がいたんでも大丈夫」と思っていてもインプラントを植え込む土台の骨がなくなってしまうとすぐにはインプラント治療ができなくなってしまうケースがよくあります。
右下の奥歯2本が重度の歯周病で歯ぐきの腫れ、膿が出る、歯がぐらぐらするという状況でした。X線写真を見ても根の先のほうまで骨がなくなっているのがわかります。
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患者様が抜歯をしてからインプラントを希望されましたが、骨の吸収が多くそのまますぐにはインプラントを行うことができませんでした。そのままでインプラントをするには下あごの骨にある太い神経血管に近く、危険性のある状態でした。より安全にインプラントを行うためにGBR(自家骨を用いた骨の再生手術)を行った後でインプラントをおこなうことになりました。
写真は、GBR手術後3ヶ月のX線写真です。骨が吸収してしまっていた所に自家骨の移植をしていますので、新しい骨ともともとの骨との区別がつかないくらいになっています。
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自家骨を用いるメリットはご自身の骨のない箇所の周りの骨なので、感染などのリスクがなく、また、骨の出来具合も良好なことです。デメリットは手術時間が20?30分長くなることです。安心、安全を優先すれば時間のデメリットは解消するとおもいます。